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下肢静脈瘤の治療・治し方
~ Medical Treatment Contents ~

下肢静脈瘤の治療は大きく分けてストッキングを用いた圧迫療法と手術療法があります。

① 圧迫療法

医療用に特殊加工され足をしっかりと圧迫できる弾性ストッキングを使用します。
ストッキング着用中は症状の緩和が得られますが、基本的に対症療法であり、履いている間しか効果がなく、静脈瘤の進行は遅らせますが圧迫をやめれば症状は再燃します。

② 手術療法

クモの巣状、網目状の静脈瘤は硬化療法を行います。硬化療法とは硬化剤という特殊な薬剤を静脈瘤に注入し血管を固める治療です。治療自体はすぐに終わりますが治療後に炎症を起こし色素沈着を起こすことがあります。

ボコボコした伏在静脈瘤にはストリッピング手術や血管内焼却術(ラジオ波、レーザー)を行います。ストリッピング手術は主に全身麻酔下で静脈瘤自体を結紮、抜き取る手術です。傷跡が残るのと1~2週間の入院が必要になります。

血管焼却術は高周波やレーザーファイバーを静脈内に挿入し熱で血管の中から静脈を閉塞させる方法です。血管焼却術は30分程度の局所麻酔のみで行なえ、日帰りで手術できるため、今日ではこの血管焼却術が下肢静脈瘤治療の主流になりつつあります。

血管内焼却術

 下肢静脈瘤の治療は以前ではストリッピング手術といって、全身麻酔下で血管を体から引き抜く方法で行われていました。

21世紀にはいると主に海外でファイバー状のレーザーや高周波を装着したカテーテルを静脈瘤に入れて中から血管を焼却する血管内治療が行われるようになります。血管内焼却術は血管を引き抜いたり皮膚を大きく傷つけない低侵襲な方法です。治療が始まった当初は日本では保険対象外の自費診療であったためあまり行われていませんでしたが、H23年に一部のレーザーが保険適応となってから除々に普及していきました。H26年より高周波血管内焼却術が保険適応になり、当院では主に高周波を用いた治療を行っています。

血管内焼却術の方法

逆流している伏在静脈内に極細のカテーテルを通し血管全体を内部から熱で焼いて凝固閉塞させる方法です。閉塞して血液が流れなくなった血管は術後数ヶ月で線維化して吸収され消えてしまいます。従来のストリッピング手術と同等の効果が得られ、さらに体に負担をかけずに治療できます。

高周波電流は人体に対する刺激が少なく安全性が高いため電気メスやがん治療など様々な医療分野で使用されています。血管内焼却術ではファイバー先端に7cmのコイルエレメントから高周波電流が放出され、血管内を120℃に加熱します。周辺組織のダメージが少なく手術時間が短いのが特徴です。

血管内焼灼術のメリット

血管内焼却術は皮膚を切開せずカテーテルを通すだけなので傷は針穴だけです。カテーテルを血管に通すだけなので出血も少なく、治療時間も約30分で日帰りで手術できます。術後の腫れや痛みも少なく翌日から仕事に復帰することも可能です。

硬化療法

 下肢静脈瘤に直接のりのような硬化剤を注入し、静脈瘤を固めてしまう方法です。外来で簡単に行える反面、大きな血管には効果がなく、また一度固まってもまた血液が溶け出して再発することがあります。
クモの巣状、網状の静脈瘤に適応となりますが、術後炎症を起こすと色素沈着を起こすことがあります。

 また硬化剤注入後に同部位を圧迫し静脈瘤がつぶれた状態で固めますが、このとき圧迫が不十分で瘤が大きいまま硬化してしまうと血栓性静脈炎という激しい痛みを伴う症状が出現することがあります。
硬化療法が向いているのは美容的に気になる小さな静脈瘤になります。

ストッキング、靴下について

 医療用の弾性ストッキングは特殊な編み方で足を強く圧迫するように作られています。
種類は基本的に3つ(膝下までのハイソックス、太ももまでのストキッキング、腰までのパンティー)のタイプがありますが、下肢静脈瘤はふくらはぎの静脈のうっ滞から始まるので膝下が圧迫されていればどのタイプでも問題はありません。

弾性ストッキングを着用すれば静脈瘤は圧迫され進行をある程度抑えることができます。着用には少しコツがいりますが、あまりゆるいストッキングでは効果がでませんので患者様のご希望によって着用指導を行っております。

下肢静脈瘤が保険適用されていることについて

1998年に硬化療法、2000年より高位結紮法が保険適応に認められ、現在当院で行っている高周波による血管内焼却術は2014年より保険適応になりました。これにより下肢静脈瘤の治療はほぼ健康保険診療で行うことができます。

健康保険診療は行政が決めた保険点数に基づき診療報酬として患者様が支払う治療費が決まります。診療を行った病院や医師によって金額が変わることはなく、加入している保険証の種類によってご負担する費用が変わります。詳しい費用についてのご質問は保険証を持参の上、受付までご相談をお願いいたします。

診察料金 (片足治療の場合)

治療内容1割負担の場合2割負担の場合3割負担の場合
高周波治療約15,000円約30,000円約45,000円
硬化療法約1,800円約3,600円約5,500円

標準的な治療を行った場合のおおよその自己負担額になります。
当クリニックでの診療は基本的にすべて保険診療です。
治療後の医療用弾性ストッキング関連料金は別途必要となります。

よくあるご質問
~ FAQ ~

痛いですか?
当院で行っている高周波による血管内焼却術は約2mmほどのカテーテルを使用し細い針穴から血管内にカテーテルを通すため、最初の麻酔の針を刺すチクッとした痛みしかありません。またお痛みが不安な患者様には術中眠くなる薬を投与することもできますのでご相談下さい。
あぶなくないの? 静脈なくなってもいいの?
血管内のみを焼くため従来の治療法よりも低侵襲で安全です。欧米では下肢静脈瘤の治療の約90%がレーザーおよび高周波を用いた方法でおこなわれています。日本でも保険適応になったことから広く普及し始めています。
また逆流を起こしている静脈を焼却、除去しても足の深部にある静脈から心臓に血液は戻るため問題ありません。むしろ逆流し足かせになっている血管は除去した方が血液の循環はスムーズになります。
焼くってなんですか?どうやって焼くの?
2011年および2014年より保険適応されたレーザーおよび高周波による血管内焼却術の治療方法を「焼く」と表現しています。具体的には先端の温度が100℃ 以上になるレーザーファイバーやカテーテルを血管内に挿入し、逆流を生じている血管を内部から熱で焼却し凝固させる方法です。この方法はダメージが血管の内部にしか発生しないため低侵襲で痛みの少ないメリットがあります。
どこを焼くの?
逆流し静脈瘤を発症している血管を焼却します。血管内焼却術の適応になる血管は太もも内側にある大伏在静脈とふくらはぎにある小伏在静脈です。初診時にエコー検査を行い、上記の静脈に逆流が生じているか、静脈の太さ、瘤の有無等を確認します。クモの巣状、網状の細い静脈瘤は高周波でなく硬化療法で治療します。
術後は普段どおり生活できますか?
当院で行っている高周波による血管内焼却術は従来の入院が必要なストリッピング手術(全身麻酔下で逆流している血管を引っこ抜く手術)とは異なり、カテーテルを用いた低侵襲な方法ですので手術直後から歩けますし、食事も通常通り食べられます。飲酒と入浴は通常は翌日から可能です。
焼いた血管はどうなるのでしょうか?
焼却した血管は線維化して除々に組織に吸収され消失します。
膝下のボコボコが気になるのに太ももを治療するの?
膝下の内側にボコボコができる場合、足の付根にある大伏在静脈がそけい部のところから逆流を起こし、それによって下の方へと血液がうっ滞し瘤を形成していきます。ですので瘤の原因となる大伏在静脈を治療することでボコボコの改善につながります。
下肢の冷えやしびれも治りますか?
血液の循環不全に伴う症状であれば治療により改善しますが、足の冷え性やしびれなどは筋肉量の不足や末梢神経症、腰痛症など多岐の原因から起こる症状であるため、静脈瘤のみの治療でそのすべてが改善するわけではありません。
術後どれくらいで効果がわかりますか?
こむら返りや足のだるさといった血液の循環不全に伴う症状は手術直後から効果が実感できます。ボコボコした静脈瘤は手術時に可能なかぎり同時に摘出いたしますので、術後の腫れが引くとともに改善が実感できます。